月とスコップ 

大阪の株式会社エガオール代表 土本晶子です。風水や運勢の事業、猫と暮らす毎日、川柳もちょいと詠んでいます。そんなアラ還女子の日常をボチボチと。

日々雑感

「私、もうダメになりそう」 白ネギとほうれん草と熟女の叫び

仕事帰りに立ち寄る近所の八百屋さん。

レジに並んでいる前の前の人が友人にそっくりで自分の会計を済ませると慌てて駆け寄ってのぞき込んでみました。

ああ、やっぱり!「Nちゃん、久しぶり~ 元気してた?」かれこれ1年半ぶりなので「どうしてる?」って聞いてみたら

「もうな、、仕事場が閉所して今、なにもやってなくて・・」

スイミングスクール帰りということですっぴんだからか、いささかお疲れの表情。

「もう終わりが見えるやん、この年になったら このまま何もしないでおばあちゃんになっていくのかと思うと、、私、ダメになりそうで嫌や」
と語気が少々荒く。エコバックにはほうれん草、そして手には白ネギを握りしめています。

女性の50代というのは本当に微妙なお年頃と思います。

勤めていたなら定年が見えてきてその後をどう過ごそうかと思うし、そうでなければ自分の居場所を模索して「ああ、もうできない」と半分諦めてしまったり、「私は一体、何ができるんだろう」と自分探しに疲れてしまったり。

そんなこと考えるゆとりもなく介護がのしかかってくる方も多くいらっしゃいます。

うちの会社へ相談に来られる方も50代女性は多く、ほとんどがこれからを「どうするか」です。
起業、独立、転職、そして離婚も。

60代になると多くのことに対して吹っ切れて楽になるそうです。50代半ばから後半はその過渡期なんですね。

「そうか、そうか」と彼女の話を聞くこと数分が経過して、彼女は握っていた白ネギをようやくエコバックに差し込んで

「とにかく何かしないと腐ってしまいそうなので・・・足つぼマッサージを家でしようと思ってんねん」と。

そういえば、その仕事でしばらくサロン勤めをしていたっけ。

もう決意は固まっているようで、、なんだ、そうか、そうなんや。

「お試しで来てね」と表情が明るくなったので、こちらもホッとして

「行く行く!でも大足だし、、あんまりきれいじゃないわ」と言うと「臭いのはあかんよ~ 洗ってきてよ~」と。

この際、思いっきり臭くして行ってみようと思ったのでした。

熟女足つぼマッサージ師 頑張って。

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