月とスコップ 

大阪の株式会社エガオール代表 土本晶子です。風水や運勢の事業、猫と暮らす毎日、川柳もちょいと詠んでいます。そんなアラ還女子の日常をボチボチと。

読書

【読書】私の背骨となった「日付の大きいカレンダー」

2017/01/20

悲しいことが重なって、仕事への気力が昨日はダウンしてしまいました。
一人の会社とはいえ継続させることにとても責任を感じています。しかし迷うことや悩むことに最近時間がかかっていました。急いで動かないとと自分を奮い起こしていたところへの訃報は気持ちの深いところにグサッと刺さって、自分の今、これからを閉じたような錯覚を起こして、思考が停止した状態が続いたのです。

本日早朝、何をしようか・・と思った時に一冊の本に手が伸びました。
年末、新聞で紹介されていた岩崎航さんの「日付の大きいカレンダー」です。記事を読んだ時にどうしても読みたくて年明け早々に購入していましたが、読む時間がなくそのままになっていました。
岩崎さん1

岩崎さん2

岩崎さんは現在39歳。筋ジストロフィーを小学生前に発症し、自殺も考えたことがあるほどの過酷な時間を送ってこられたのですが、20代半ばで詩歌や俳句と巡り合いそこから五行歌という詩型で自分の想いを表現されています。さらりとした言葉なのに重厚で、私の心に轟轟とと音をたててめり込んできてまた涙が止まらなくなりました。
昨日から涙腺が緩んでいるのもありますが、それにしてもそれにしてもです。

一日一日の重み。今を精一杯生きること。感謝すること。今までの時間を必然と考えること。
人生は自分の宿命を受け入れることなんだと。自分の宿命、これがわかるにはたくさん回り道してもいいんだと。

読み終わって、少しずつ浮上している自分がいます。言葉は生きるための糧ですね。

岩崎さんのもう一冊の詩集「点滴ポール 生き抜くという旗印」も注文。届くのが楽しみです。

「日付の大きい カレンダーにする 一日、一日が よく見えるように 大切にできるように」

「回り道ばかり したお蔭で 拾うことのできた 落ち葉を焚いて こころ温める」 

-読書
-, ,