読書
【読書】「しろさびとまっちゃん」 福島 原発20㎞圏内 保護猫との日々
東日本大震災から5年。
福島では原発の影響で家畜やペットの問題が今でも解決されていない現実があります。
人の世話がないと生き延びることができない動物たちのこと。
天災と人災の現実。
批判や非難は簡単なことです。しかし行動となると尻ごみしてしまったり、逆に自分の宣伝材料にしたり。
福島県富岡町(旧警戒区域)に住む「まっちゃん」(松村さん)は震災以降、原発20㎞圏内で取り残された動物の保護と給餌活動をされている方です。
そのまっちゃんと保健所行き直前だった子猫「しろ」と「さび」の日々を追った写真集が「しろさびとまっちゃん」です。
根っこの深い問題を写真家の太田康介さんはフィルター越しの温かい視線で捉え、読者に届けています。
ページをめくるたびに心が熱くなり、声高な発信の真逆にある問題提起を感じました。
何度も何度も読み返したい写真集です。
今もこの2匹は松村さんの愛情を受けて子どもたちと幸せな毎日を送っているんだろうなあ・・・とほっこりの読後感。
久しぶりに素晴らしい写真集に巡り合えたことをうれしく思った一冊です。
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