【川柳五句で振り返る】 奈良恋し ~心は室生寺へ~
~室生寺にて~
鎧を脱いでおく参道の蕎麦屋
正と負の歩幅になった鎧坂
導かれたのだろう 弥勒堂に立つ
今生の業を数える奥の院
慈しむ温度が指先に残る
桂 晶月
(川柳文学コロキュウム 87号 カレイドスコープより)
昨年 会社の「開運風水パワースポット巡り」で訪れた奈良 宇陀市の室生寺
イベントの様子は【第15回 開運風水パワースポット巡りレポート】奈良県宇陀市 室生龍穴神社、吉祥龍穴、室生寺 龍の棲む地で大地の気を心身にチャージした一日でした にまとめています。
ここに下見で行った時、とても懐かしい感じがしていたのですが、
私がやっと歩き始めた頃に、当時住んでいた八尾から母と姉と叔母と一緒に訪れて撮った写真が実家のアルバムに貼ってあったことをその後、思い出しました。
全く記憶にないけれど、自分の五感が覚えていたのでしょうか。
11月からもう半年以上が過ぎ、その間に日本も世界も大変な時間が流れ(現在進行形)、行けない、行きにくい場所が悲しいほど増えてしまいました。
こちら室生寺までは2時間ほどで行けるのに、なんだかとても遠い場所になってしまったような。
と、言っても、行ける場所なのですが、なかなか軽やかには動けなくて今日に至ります。
今はきっと青葉が夏風にさわさわ揺れている頃だと思います。
蝉の声を聴きながら鎧坂をゆっくり上って仏さまに会いに行きたいです。
奈良熱は当分収まりそうになくて。