丑三つ時にページをめくった「道をひらく」
2017/01/20
世の中にはたくさんの自己啓発本やビジネス本があって、どれもなるほどなるほどと読んでいるうちにだんだんと頭でっかちになって、知識ばかりに頼り現場での温度を忘れてしまいそうになることってありませんか。
怖いのはインプットを重ねるうちに自己満足に陥って、いつか「できる人」と錯覚してしまうことです。本当にできる人はいつも謙虚であるような気がします。
そんな想いを抱いていた深夜、「ああ、読みたい」と思ったのがこちらの一冊。松下幸之助氏「道をひらく」
実は本棚に新しい本が増え、後ろの方に追いやられていました。やっと見つけ出し、本当に久しぶりにページをめくりました。
深夜に本棚の奥から「道をひらく」を取りだして久しぶりに読んでみた。シンプルでありながら力強く響き時代に流されない言葉だなあ。幸之助さんいわく「自分だけしか歩めない大事な道ではないか」人は千差万別だもんな。自分の道だね。
— 土本晶子/選択アドバイザー/川柳家 (@shogetsu3) 2015, 10月 17
読むたびに受け止め方が違うは自分の心境、環境が変化しているからでしょうか。じわ~っと染み込んできました。
「自分の仕事」のページに
【自分の仕事は、自分がやっている自分の仕事だと思うのはとんでもないことで、ほんとうは世の中にやらせてもらっている世の中の仕事なのである。ここに仕事の意義がある。】
【仕事が伸びるか伸びないかは、世のなかがきめてくれる。】【大切なことは、世の中にやらせてもらっているこの仕事を、誠実に謙虚に、そして熱心にやることである。】
ふむ~ 所々耳が痛いじゃありませんか。
自分の強みを伸ばすとか、好きなことを仕事にしよう、自分の経験が仕事になる、こんなフレーズが溢れています。しかし、どれも自分からの考え方。
選ばれている人は、大きく多角的に「世の中」を意識して動いていますね、確かに。
一朝一夕にはできないことでも、時にこのような考えに触れ意識しておくことはできます。
虫の声と半世紀前の商売バイブル。満ちてきた心でどう動いていくのか、私。問いかけた丑三つ時でした。