【川柳】言葉の財産 ここに残しておきたいから ~よみがえる風景と温度~
私が川柳を始めたのは2008年 今年で12年目になります。
「川柳文学コロキュウム」の赤松ますみ代表のしっとりした句に憧れて、毎月の句会参加や柳誌への投稿を続けてきました。
このコロナの影響で句会は一時中止となりましたが、「エア吟行」という新しい句会形式(その土地に行ったとして川柳を詠む句会)にオンラインで参加して作句を楽しんでいます。
先日、何かのきっかけで今から10年以上も前に毎日書いていたブログを読み返す機会がありました。
なんだか、丁寧に日常を綴っているのですね。我ながら感心しながら、その中で昔の自分の川柳に触れて「ああ、あの時はそうだったなあ」「今はもう昔になってしまったけれど、その時は一生懸命に対していたなあ」と心の揺れを懐かしく、でもちょっと寂しくも思い返すことができました。
今の自分の川柳はノートで眠っていますが、こうやって違う媒体に残しておくことも、読んでくださった方に届くし、いつか自分がおばあちゃんになってからの楽しみにもなるかなと、、、久しぶりに桂 晶月の世界を記しておこうと思いました。
そのままの自分をちりばめて
2020年コロキュウム1月号 フィッシュアイ より
「群衆を泳ぐ新調した尾ひれ」
「鉄橋の手前で羽衣を脱いだ」
「宣誓のように染められてゆく白」
「穏やかな瞳が並ぶ企画展」
「それぞれの愛 買い物かごの中は」
桂 晶月