4年目の事実 これからの事実 ~「知ろうとすること。」を読んで~
2017/01/20
3月11日 東日本大震災から4年になりました。
メディアは現地の今をたくさん伝えています。
震災後、現地を訪れることも復興に繋がると多くの方が足を運んでいました。
移動することでの支援ができなかった私は、せめて日常生活の中で少しずつでもとできるだけ東北のもの、特に福島、茨城の産地の野菜や海産物を選んで買っています。
今日のニュースによると、福島県産品の購入をためらう人は17.4%という結果が出ていました。徐々に少なくなってはいるものの、まだ風評被害は残っています。
直接的な支援も必要ですが、まず事実を正しく知ることからだと思った一冊。
「知ろうとすること。」
震災直後、福島第一原発の状況について日本中に不確かな情報が流れていた中、冷静にデータを集め解析した事実をtwitterで発信し続けた東京大学大学院教授の早野龍五さんとコピーライターの糸井重里さんの対談集です。
全くの文系の私に理解できるのかな・・と読み始めましたが難しいデータを噛み砕くようなお二人の対談にどんどんページが進みました。
福島の安全が事実として静かに伝わってきます。
4年目の今日、読み終えた「知ろうとすること。」は自分の今までの考え方や判断力を振り返らせてくれる本でした。福島の、東北のこれからのこと、事実を知って自分のできることをやっていきたいと。 pic.twitter.com/J8f494QfnM
— 土本晶子(晶月)/風水師 川柳家 (@shogetsu3) 2015, 3月 11
事実って正しいことが前提なのに、多くの情報が溢れている中で目にする耳にする頻度が高いものをそのまま受け取ってしまうことがあります。
私も疑うことなく、そのままを受け取ってしまうことが多い人間です。
もちろんそれが何の脚色もない事実のこともありますが、まず受け止めたことは事実であるかどうかを冷静に見極めることの大切さを教えてもらった一冊です。
180ページ程の文庫本(新潮文庫 430円)なのでわりと早く読めます。中学生、高校生にもぜひ読んでほしいです。
同じ日本で起こったことと、今、進んでいることの本当を知って、支援は気負わずできることを続けていきたいと思います。