「買いたい」人は何を望んでいるんだろう ~ジャパネットさんの選択から考えた~
2017/01/20
【ジャパネット 商品9割カット】ジャパネットHDは約8500種類の取扱商品を約600種類に絞り込む方針。通販サイトを一新し、商品説明を詳しくするという。 https://t.co/CzpG903cXr
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2016年6月10日
ジャパネットさんは誰もが知る家電通販の大手。
企業と震災支援 ~「ジャパネットたかた」さんの取り組みに共感~にも書いたが、熊本地震の際にいち早く企業として支援に乗り出した会社の姿勢は「さすが」だと思った。
たくさんの商品を扱うジャパネットさん。これが強みと思っていたが、このたびその商品を9割もカットするとのこと。
行動経済学に「決定麻痺」という言葉がある。これは「選択肢が多すぎると買わなくなる法則」
24種類の試食コーナーを利用した人のなかで、実際に購入した人は3%にとどまるが、6種類のコーナーで試食をした人のうちの30%が実際にジャムを購入したというデータがあるそうだ。
ジャパネットさんは商品数を少なくするメリットを、サービスレベルの向上と納入期間の短縮としている。
サービスを提供する方は「きっとたくさんあった方がお客さんが喜ぶだろう。」と思っていたとしても、お客さんからしてみれば「もう、迷ってしまって面倒くさいわ。いったいどれがいいの?」になる可能性が高い。
自分の鑑定の仕事も、対策の選択を絞って提案することがお客さんの安心感やモチベーションアップに繋がっている。
お客さんの必要としていることを飛び越えた思い込みでの仕事は、結局自己満足にしかならないんだなあ、、と、このニュースから想った土曜日の朝。
求められる、選ばれる仕事をしていきたいと改めて。