【光栄な時間でした】 大阪川柳大会が終了 ~選者という貴重な経験~
2018/10/07
【大役に緊張】10月3日開催「第70回大阪川柳大会」の選者を仰せつかりました でお伝えしていた大会が無事終わりました。
大きな大会での選者は初めての経験。
3日前くらいから緊張が高まってきて、所属する川柳文学コロキュウムの赤松ますみ代表にメール。
「なにか気をつけることがあったら教えてください」
ますみさんから教えていただいたコツを参考に300句に近い川柳から、46句を選句しました。
この選句というのは、皆さんが時間をかけて考えた川柳を自分の感覚、感性で選ぶので、それはもう責任重大です。
1時間足らずの時間ですべてを読んで、既定数の句を選び、またその中から順番を決めていきます。
秀句(金メダルの句)が1句 その前に佳作が5句 その他の句も終わりに近づくほど「いいな」という句を並べます。
この大会は全部で7名の選者でしたが、皆さんの感性、句風はそれぞれなので選ばれる句も様々でした。
噛まないように頑張ってます。私が選んだ句を読むと会場から入選者が自分の名前を答えます。私は声のする方を向いてもう一度入選句を読み上げます。
秀句(一番良かった句 金メダルの句)に選んだのは、いつも句会でご一緒している素敵な女性 道家えい子さんの句でした。
『しあわせに映る鏡と生きている』 道家えい子
選句の時、この句が自分の心にググッと入ってきました。圧倒的な強さで。シンプルな言葉の中に長い長いドラマがあるような。
「しあわせ」とひらがなで敢えて書いているのも、素直な喜びを映していると感じました。
この一句で私はしみじみとお酒が飲めそうです。それだけ味わい深いということなのです。
秀句を読んだ後には自分の句を「軸吟」で読みます。
『十五夜の鏡に問うている矜持』 桂 晶月
10年前に始めた川柳は私をつくる大切なパーツです。
これからも川柳と一緒に歩んでいきたいと思っています。