クロちゃんを見送って ~10か月間ありがとう~
去年4月末に保護したクロちゃん(♀ 推定9歳)が今日、天国に旅立ちました。
ついこの間の猫の日に書いたこちらのブログでも登場していたのですが、あれからわずかの間で前から患っていた口の中、顎周辺の腫瘍が悪化してほとんど食べられなくなってしまいました。
1か月前くらいから覚悟はしていたのですが、実際にお別れとなってしまって寂しくて仕方ありません。
しかし、最後の1週間は見ているのも辛いくらいだったのでやっと痛みから解放されたのだと思うと「よかったね。頑張ったね」と言ってあげたいです。
クロちゃんとの出会いはもう8年前 野良猫さんでしたが地域の方々のアイドル的な存在で人懐っこくいつも人を見ると大きな声で鳴いていました。
付近は野良猫さんの多い地域だったので、保護活動をされている方に協力いただいて捕獲して避妊手術を。その後、元気にしていたのですが、昨年の春からみるみる痩せていき具合が悪いのが一目瞭然で「最後はうちで看取ろう」と連れて帰りました。
すぐに見てくれた獣医さんは8年前に避妊手術をしてくださった先生でした。「この子は強いね」と言って根気よく治療を施してくださいました。看取るつもりだった私もクロちゃんの生命力に感服。一緒に頑張ることにしました。
その後、本調子に戻るまで2か月近く下痢が続き、毛が抜け、風邪もひくし、、そのたびに先生は「クロちゃんは本当にかわいいね~」と言って負担の少ない治療法で対処してくださいました。クロちゃんもうれしかったのか体重はどんどん増えて元気が戻ってきました。
昨年8月ごろ 今から思えばこのころが一番体調が安定していたかも。
体重も保護した時から1キロ近く増えていました。
すやすや・・
仕事中によく甘えていました。「も~」なんて言いながら喜んでいました。
ずっとずっと元気なクロちゃんと一緒にいられるようにと願っていたのですが、どこかひとつ良くなるとひとつ悪くなるの繰り返し。
今回は悪化が加速してしまい、良くなることはなかったです。
野良猫さんの寿命は3年~5年くらいなので、それから考えるとスーパー級です。よく頑張ったねクロちゃん。偉いよ。
10か月、うちの子でいてくれてありがとう。少しだけのお家生活はどうだったかな。
お母ちゃんはとてもとてもうれしかったよ。
お見送りの箱には元住処だった界隈の葉っぱとよく爪とぎをしていた木の枝、チュール、女の子なのでピンクのお花、天国で読んでもらう手紙を入れました。
ずっといた場所はもうぽっかりと空いています。「クロちゃん」ってついつい呼んでしまっては「あ、もういない」と心がキュってなります。
他の猫たちはしょんぼりする私を心配してか、いつもよりスリスリ。おてんば娘のアンちゃんまで今日はおとなしくして、顔を覗き込みにやってきます。大丈夫、大丈夫。大丈夫だからね。
お別れが近づいていた時「クロちゃん」と呼びかけたら、それまで動かなかった尻尾を最後に振ってくれました。
お母ちゃんはクロちゃんにまたどこかで会えると信じているからね。今度はおうちの子であったかいところで過ごそうね。
今日の夕日です。3月9日 サンキューの日ですね!ありがとうクロちゃん。またすぐに戻っておいでね。