あなたがいて私がいる日本語
2017/01/20
もうかれこれ20年前になりますが、私は日本語教師として日本語学校で働いていた経験があります。
ほとんどが中国からの就学生。留学生と違って働くことが前提です。もちろん、日本語を学びたいと希望を抱いてやってくるのですが・・
母国で渡航のために親戚や知人から莫大な借金をしての入学。
最初はピカピカだった目の輝きが厳しい現実にだんだんと濁ってきて、やがて学校にも来なくなって・・・そんな状況でした。
それでも歯を食いしばって頑張った生徒は希望大学に入学したり、日本企業に就職して活躍していたり。
今でも連絡を取り合っています。
今日、近所の施設にあるこのような看板の訂正を発見して、笑ってしまったのですが、、同時にその当時のことを思い出しました。
異国の人にとって わかりにくい「こちら」「そちら」「あちら」
「こっち」「そっち」「あっち」でも意味は通じるのですが・・・
学生のみんなはこのような日本語独特の丁寧な言葉、敬語の習得に苦しんでいました。
日本語は相手のことを想う言語ですね。
しかし、この看板の最小規模でありながら大胆な修正には腰がくだけそうになりました(笑)